ハサミの形

昔は流派によって色々な形の鋏があったとかなかったとか。今は、下に出てる二種類の鋏のどちらかを各流派によって使っているようです。


左:わらび手  右:つる手

わらび手:他にも「池坊型・池坊鋏」とか呼ばれたりします。古流という流派以外の流派は自分の知る限りこの鋏です。自分の鋏もこっちです。

つる手 :他にも「古流型・古流鋏」とか呼ばれたりします。古流系の流派はこっちみたいです。


さて、じゃぁ、池坊の教室で古流の鋏は使っちゃダメなの?と、いう話なんですが、それぞれの先生方の言い分はあるとは思うのですが、個人的には使わない方が良いかなと思ってます。
切れればなんでも良いじゃん!と、思う人もいるかと思うのですが、例えばの話、剣術の道場に槍を持って行って「切れれば良いじゃん!」と、主張するのはいかがなものかなと思っています。

鋏を含めて、刃物と言うのは基本的には「何かを切る」ことに使います。その使用用途の為、どちらかというと「危険な物・怖い物」に分類されると思うのですよ。でも、華道の鋏は切ることによって「花をより長く美しく」保つことが出来ます。これは結構重要なことなのではないかと。各流派で正しい使用方法をしっかり教わって、鋏と共に花をより美しくいけることが華道を勉強する人間の一つのテーマなのかなと思っています。

花の写真:その4

花材:ニューサイラン ヒメヒオウギ

赤(というかオレンジ)の花がヒメヒオウギ(姫檜扇)です。花の色から「緋扇」を想像していたのですが「檜扇」でした。ヒメは小さいという意味です。

花の写真:その3

花材:タニワタリ ピンクッション
いけてるときから多少不安だったので、先生に「こんなのもありですか?」と聞いたところ「OK」とのことでした。自分でいけといてこんなこと言うのもなんなんですが華道も色々だなぁと思いました。

自宅の華道スペース

自宅ではこんなところでいけてます。
色々あって花材は豊富に手に入る環境なので、むしろどんどんいけないと使いきれないです。写真には写ってないですが、他にも枯物が結構大量にあります。狭い家なのですぐに花材で部屋がうまりそうな予感です。

花の写真:その2

花材:つるうめもどき カンガルーポー 孔雀草

左側のつるうめもどきを写真の形に留めるのがちょっと難しかったです。先生曰く「作品には震度3までは耐えられる強度を持たせること」だそうで、完成した後にかならず軽く揺らしてみて大丈夫か確認してます。